スイートルームの許婚
俺はいつものクセで、眼鏡のブリッジを押し上げたが…



「んっ?」
俺…眼鏡、掛けてない。


急に、なんだか…イライラ。
獣モードにスイッチオン。


そんな時、階段の踊り場で、俺よりも長身の男と肩がぶつかる。



あいつは確か…片瀬が食堂で大ちゃんと呼んでいた男。



「おい!?ぶつかっておいて、知らんぷりか?お前」


「ハァ?」


大ちゃんが俺に振り返る。



「謝れよ!」


俺は斜に構えて、ヤツを挑発。



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