スイートルームの許婚
「くそっ」


俺は部屋に戻って、眼鏡を探す。


どこにも見当たらない。



仕方なく、俺のベットでグッスリと眠り込む由可奈を起こそうと身体の上に乗り掛かった。



寝込みを襲う趣味はないけど、心の中の苛立ちが、俺の本能を刺激。



「・・・」


男の部屋で無邪気に眠る由可奈。


恋愛小説を書いてる割りには現実世界の男を知らなさ過ぎる。



いくら俺が酔って眠ったとは言え、一緒にベット眠るなんて無防備過ぎるんだ。



「おい!?由可奈」


俺は由可奈の肩を揺すった。









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