スイートルームの許婚
私は缶ビールのプルタブに指をかけて、開けた。


プシュと炭酸が抜けるような音と共にビールの泡、出てくる。



私はその泡を舐めた。



「お前は酒豪か?」



「まぁー…ウチはお父様もお母様も強いから…」



ビールを飲みながら、私はふと思った。



凪君にもらった手羽先のコーラ煮の行方を。



「手羽先のコーラ煮…」



「ん、あ…俺の部屋の冷蔵庫の中に入ってたぞ」



「あ…そっか…昨日…私が愛斗の部屋に泊まった時…」



「泊まった?俺は別に泊まれとは言ってないぞ」





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