スイートルームの許婚
「可愛くねぇなー」



「あんたこそ…偉そうに…」



あっちゃんと笑顔で話していた愛斗。


そんな風に私とも話して欲しかった。



「わかった…手羽先…持ってきたらいいんだろ!!」

愛斗は語気を荒立てて、スタスタと歩いて、部屋を出て行く。
乱暴に閉じられた扉が、愛斗の怒りを象徴していた。




私は完全に愛斗を怒らせてしまったーーー・・・



あっちゃんに嫉妬して、つい私は油に火を注ぐみたいな態度を取ってしまった。



他の女の子のように、可愛く振舞えたら、いいんだけど。

それが出来ない私。






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