あぶない お姫様
夜中に高校の制服姿は結構目立つ
路地裏に行き電話をかける
『どうした?』
「助けて欲しいんだけど...」
『わかった…で、今何処にいる?』
あたしは電話の相手に場所を告げた
それから10分ぐらいで白い車が路地裏に止まる
「早く乗れ」
助手席のドアを開け彼が言う
「悪い...」
あたしはその車に乗り込むと車はもと来た道を走り出す
「なんでお前がこんな時間に 此処にいるんだ?」
「ちょっと訳あってね…」
微笑んで言葉を返した
「お前んちやっとの思いで探したのにさぁ...上島組の奴らがウロウロしてやがる」
「あの人達は知らないからね…あたし達が和解してるなんて...」
そう...あたしを助けてくれたのは“藤堂亮二(とうどうりょうじ)”
あたし達は一年前に和解している