あぶない お姫様
あたしはワザとアイツを勝たせようとした...。

深い傷を負いながらアイツと戦っているふりをする

でも あたしの態度に気づいた陸斗が身を制してあたしを守った

陸斗は藤堂のこと許せないかもしれない...

しかしあたしは藤堂より上島の方が許せない

鬼獣のOBが現役を潰そうとする魂胆...

それも敵対する青龍の女を人質に取り 脅しをかけるとは言語道断

上島はあたしを裏切った

信頼している人からの裏切り...ゆるせない...


「告訴取り下げるよ...。でも今までの罪は免れないかも知れないけど...」

『あ...ありがとうございます...ご恩は忘れません...』

「いいって...あやめちゃんって言ったかな」

『はい』

「身体弱いんでしょ?今回のことで悪くなったんじゃないの?」


あたしは彼女の頬を撫でる


『何でそのことを?』

「あたしは何でも知ってるよ...人のことより自分の身体心配しな!」

『...っつ...』


彼女は耐え切れずボロボロと涙を流す


「あやめちゃん...お願いあるんだけど...いいかな?」

『は..はい..』

「このことは誰にも言っちゃだめだよ...藤堂には...あたしが言うから」

『・・・?』


あやめちゃんは驚いていた


「ちょっとは困らせないとね...」




と あたしは意味不明な言葉をはき笑みを浮かべる





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