あぶない お姫様
「華!てめぇ!!許せねぇ」
「卓!やめろ!!」
卓はあたしの胸倉を掴む。
慌てて勇次が卓を押さえつける
あたしの胸倉を掴む手を握り返し、
「もうこれ以上あたしに関わらないでくれる?」
手を離すとあたしは此処から離れようと向きを変えた。
「華ぁ...俺達仲間じゃなかったのかよ...」
勇次が震える声で呟いた。
「いつあたしがあんたらの仲間に入ったんだよ?ふざけんじゃねぇよ!!」
もうこれ以上あたしに声をかけないで...。
本当はこんな事言いたくはなかった...。
みんな...ごめん...。
あたしはこの場を立ち去った。
ほんの数日こいつらと一緒にいて、あたしは迷惑ばかりかけた。