あぶない お姫様

「華!てめぇ!!許せねぇ」

「卓!やめろ!!」


卓はあたしの胸倉を掴む。

慌てて勇次が卓を押さえつける

あたしの胸倉を掴む手を握り返し、


「もうこれ以上あたしに関わらないでくれる?」


手を離すとあたしは此処から離れようと向きを変えた。


「華ぁ...俺達仲間じゃなかったのかよ...」


勇次が震える声で呟いた。



「いつあたしがあんたらの仲間に入ったんだよ?ふざけんじゃねぇよ!!」



もうこれ以上あたしに声をかけないで...。

本当はこんな事言いたくはなかった...。




みんな...ごめん...。




あたしはこの場を立ち去った。

ほんの数日こいつらと一緒にいて、あたしは迷惑ばかりかけた。
< 136 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop