あぶない お姫様

「華!てめぇ!!許せねぇ」

「卓!やめろ!!」


卓は華の胸倉を掴んだ。

慌てて勇次が卓を押さえつける。

卓が女相手に手を出す事は今までなかった。


卓は俺達以上に華のことを心配していた。
そのことを勇次や魁人は知らない...。


誰にも気づかれないように影で探していたり、電話やメールもしていた。

密かに俺は卓にライバル意識を抱いていた。


いつの間にか俺達は“青柳 華”の虜になってしまった。


情報網の魁人もなかなか華の個人情報が引き出せなくイライラしていたこともあった。今も冷静さを失いかけている。

勇次は華と出会う前まで女と話すことも嫌っていた。

昔のトラウマで女嫌いになっていた。

しかし、華と出会ってすぐ女嫌いが解消された。

二人の間になにがあったかは俺にはわからない。


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