あぶない お姫様

藤堂の登場でこの場の雰囲気が最悪の状態になった。


「健斗、コイツらは知らないみたいだ。他当たろうぜ。」


「あぁ。」


伊吹兄弟は、俺達に背を向けこの場を立ち去ろうとしている。


「なぁ、伊吹陸斗。いつまで上島の犬でいる?」

「なに?」


藤堂は、俺から離れ伊吹陸斗に視線を向ける。


「てめぇには関係ねぇだろ?」

「華が危険な目に会うってもか?」


どういう意味だ?


「上島は利用されるモノなら何でも利用する。 例えば…お前らもな。」


「・・・・・」


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