あぶない お姫様
「健太?」



健太は返事するかのように、指をピクピク動かした。





「かおるさん!健太が!」






一緒に来ていた看護師のかおるさんを呼んだ。





「健太くん!分かりますか?」






他のスタッフも駆けつけ静かだった部屋が慌ただしくなった。




あたしも外に出るよう指示された。







「華…健太…どうなっちまうんだ?」







後ろを振り向くと頭に包帯を巻いたユウと、
顔に青アザをつくり手を包帯で巻かれているジローとオロオロしている潤の姿があった。






「意識が戻った。今検査中だ。」





彼らは安堵の表情に変わった。





「…しかし…ひっで顔だな二人とも…。」





ボコボコにやられた彼らの顔をマジマジと見る。





「ジロジロ見んなよ」





顔を赤くして呟くユウ。








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