あぶない お姫様
* それぞれの想い 2 *
【蓮side】
俺達は華の実家へと向かった。
伊吹兄弟が家のチャイムを鳴らす。
「はぁい…どちら様?」
「お久しぶりです。陸斗です。」
「あらっ、陸ちゃんに健ちゃん。お久しぶりね 」
華の祖母には見えないくらい若くて綺麗な人だった。
「華はこちらに来ましたか?」
「たった今帰ったんだけど。何か急用ができたからって。華ちゃんに何かあったの?」
「いいえ別にありませんが、こちらに伺うって言っていたので食事でもしょうかと思って。」
伊吹は心配かけまいと気をつかう。