あぶない お姫様
あのスーパーの駐車場で 初めて華と出会ったときから 俺の気持ちが揺らいでいる

あの時は家のことで ムシャクシャしていて 誰かまわず喧嘩を仕掛けていた


『あんた そんなことして 楽しい? 死んだ目をして なにを見てんの!?』


自分のことを見抜かれ複雑な気持ちになった俺は 華に拳をあげてしまった...

しかし 今まで喧嘩は負けたことなかった俺が 女のあいつに一発で蹴り倒されてしまった


悔しいという気持ちはなく むしろ蹴りを入れるときの冷静な顔に見とれていた...

華は媚びを売ってくる女とは違う
......一目惚れだった....


「上島さん.....華に会わせて下さい!」


俺は今まで頭なんか下げたことなんてない.....


「達也さん 俺からもお願いします!」


晴馬さんも頭を下げた


「わかったょ!晴馬まで頭下げられちゃなぁ.....」


上島さんはそう言うと組の人に案内させた
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