新選組にタイムスリップ!?
ま…、まさか…私…、ここで殺されちゃうの…?
やだよ…、こんな…文久時代で死ぬなんて…!
「私…、この時代の人間じゃないんです…」
私の言葉に驚いたのか、みなさんが眉間に皺を寄せている。
「私の時代にとって…、皆さんは…過去…なんです…」
「過去……?」
「はい…。もう…、新選組は…無いって言うか…」
どう説明したらいいか分からない…。
飛ばされて来た、私が一番分かってない。
取り合えず、私は、ここに来た理由をすべて話す事にした。
「へぇ…。じゃあ、千夏はその刀を触ったら、こっちに来たって事か…」
「はい…。そうなります…」
やっぱり…、帰る方法は無い…のかな…。
私が俯いていると、励ましてくれるように男の子が話しかけてくれた。
「まぁ、んな落ち込むなって。何とかなるだろ」
「ありがとうございます…、えっと…」
そういえば、皆さんの名前…、全然分からない…。