新選組にタイムスリップ!?




「つーかさぁ、その格好着替えたら?」



ふと自分の格好を見ると、私は高校の制服のままだった。



「私…、着替え持ってません…」



藤堂さんは、呆れたように、はぁ、と溜息を吐いて呟いた。



「確か…、まだ袴残ってたよな…。土方さんに聞いてみるか」



先を行く藤堂さんの後に続き、部屋を後にした。












「ひーじかーたさーん。残ってる袴、どこっすか?」



「袴ぁ?んなもん必要ねぇだろうが」



「俺じゃなくて、千夏!この格好だと、怪しまれるだろー」




土方さんは、私の格好をじぃっと見つめ、藤堂さんに視線を戻した。




「隣の部屋のタンスだと思うが」



「ありがとうございます。行くぞ、千夏」


「あ、はい!」


「おい、お前」



私が、部屋を出ようとした時、土方さんに呼び止められ、視線を土方さんに移す。



「お前が未来に戻る方法は、巡回の時に一緒に隊士共と探せ」


「はい!」


土方さんから受けた言葉に、目を輝かせて微笑んだ。






< 20 / 22 >

この作品をシェア

pagetop