新選組にタイムスリップ!?
「つーかさぁ、その格好着替えたら?」
ふと自分の格好を見ると、私は高校の制服のままだった。
「私…、着替え持ってません…」
藤堂さんは、呆れたように、はぁ、と溜息を吐いて呟いた。
「確か…、まだ袴残ってたよな…。土方さんに聞いてみるか」
先を行く藤堂さんの後に続き、部屋を後にした。
「ひーじかーたさーん。残ってる袴、どこっすか?」
「袴ぁ?んなもん必要ねぇだろうが」
「俺じゃなくて、千夏!この格好だと、怪しまれるだろー」
土方さんは、私の格好をじぃっと見つめ、藤堂さんに視線を戻した。
「隣の部屋のタンスだと思うが」
「ありがとうございます。行くぞ、千夏」
「あ、はい!」
「おい、お前」
私が、部屋を出ようとした時、土方さんに呼び止められ、視線を土方さんに移す。
「お前が未来に戻る方法は、巡回の時に一緒に隊士共と探せ」
「はい!」
土方さんから受けた言葉に、目を輝かせて微笑んだ。