手を伸ばせば、届く距離まで。



二人を…選ぶ?


「…友情と恋愛は、別だと思うんだが」


「真樹はもう決めてたぞ。」


―――!


久野は、夕飯を見て舌なめずりして食いつき始めた。


水を出していた俺は、それを止める。


「それは…」


答えは、目の前にあった。


手を伸ばせば、届く距離に。


「俺は、もういらないってことか…」


でもその答えは、めまいがするほど悲しい。



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