手を伸ばせば、届く距離まで。



カラリと笑う神崎は、単純でバカっぽい。


イスを直し、座ろうとする俺に単純なことを言ったのだ。



「一番の親友は、一番の親友だろ!」



…これだから神崎は


「お前、バカじゃねーの!」


「神崎に言われたくねえよ…。あー、でも」


俺の私感を変えてくれるから、良いやつなんだよな


「ありがとな、何となく…分かった」


「…気色悪」


…オイ。



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