手を伸ばせば、届く距離まで。



「…なんすか。栗原悠先生」


「……………。」


じっとこっちを見てくる視線


殴り飛ばしたくなるような感情を抑え、睨みつけた。


「…だめだ……」


「栗原!?」


あ?なんかベッドに倒れ込んだし。


まあいいや、行こう。


俺は先生二人を放置して、保健室を後にした。


やってられん。



【久野side終幕】

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