手を伸ばせば、届く距離まで。



まあ自分の気持ちは二の次の圭にとっちゃあな。


どうしたらいいか、分からないものなんだろう。


気分でバッサリ決めてしまう俺より、よっぽど大人だ。


「…俺はー…」


にしても肌寒い。


暖房でもつけるか、夜で冷えてるし。


「―――ぶっちゃけ真樹が嫌いだ。」


「ブハっ!?」


え…ええええ…


あの臆病な圭が、ぶっちゃけた…!?



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