手を伸ばせば、届く距離まで。



「…ハーァ…ッ」


スタミナ切れだ。


目の前にはコンビニがあり、喉も乾いたし入ることにした。


雑誌に目を向けても、興味さえ湧かない。


手っ取り早く水をとってレジに行った。


金を渡す。


「あっ」


案の定、店員は小銭を取り落とした。


イラッというより、ブチッ。


「さっさとしろ!」


「は、はいっ!」



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