手を伸ばせば、届く距離まで。



久野に言われ、俺もプレートに目をやる。


“天宮”。


「……………」


「あいつ、相当でかいもん背負ってんな」


「…助ける」


「あ?」


「真樹が悩んでるものすべて、解決しよう」


久野はなぜか、微妙な声を上げる。


俺は訝しげに見返した。


「…圭。本当にそれがお前の答えか?」


「…は」


「いい加減分かれよ。アホだなー2位も」



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