手を伸ばせば、届く距離まで。



「借金は!?金を返しなさいよ!!」


また借金。


お金って嫌いだ。もう懲り懲りだな。


「真樹の父親の居場所なら教えられる。そこへ行け」


「…!」


…久野?


俺さえも知ってる訳ないのに、何で久野が―――


そんな俺を後目に、メモを書く久野。


こいつ美形だな…とか思う。



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