手を伸ばせば、届く距離まで。

□目指したワケ




――――――▼栗原side.



「うわっ」


いきなり飛び出して来た女性とぶつかった。


あわてて謝罪しようとしたが、女性はもう去ってしまう。


「…?」


「栗原先生」


となりで声を発した子に、目を向けた。


彩り的な美少女。


―――香島、華織ちゃん。


『いい子がいますよ』


冴子さんに言われて、連れ出してきたのだ。



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