手を伸ばせば、届く距離まで。



――――――


6月上旬。


暑さもジリジリ近づいてくる、この日曜日。


「あっつーい…」


「華織は良いよ、足涼しそうだしさあ」


「まー、それも一理ね」


バスターミナルには、俺と華織、真樹に神崎兄妹がいた。


久野は暑さに弱すぎるのでパスだそうだ。


何かやりたいことも見つかったらしく、真剣な雰囲気だった



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