手を伸ばせば、届く距離まで。



さて、俺らが向かうのは近く(と言っても市外)の遊園地。


あまり混雑するような所でもない。


だから良い。不審者がいないと推測したから。


「来た!やったぁ~、冷房だー!」


飛んで喜ぶ華織。


俺はその後ろ姿を見ながら、初デートじゃないのか?と


疑問をぶつけてみた。もちろん心の中で。



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