手を伸ばせば、届く距離まで。



――――――


遊園地に着いた。


愛桜ちゃんは大騒ぎで、兄の神崎に抱きついていた。


幸せそうな笑顔に、ホッと安堵する。


「お兄ちゃん!あれに乗ろう!行こう行こう!」


愛桜ちゃんに引っ張られ、神崎はこちらに笑って


コーヒーカップの乗り物に去っていく。


微笑ましいなあ…。



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