手を伸ばせば、届く距離まで。



華織は笑っていた。


暗がりに輝くくらい、きれいな笑顔。


「ありがとう。幸せなの、圭が居てくれるから」


…照れる。


でも、返さなきゃならないと思った。


愛には、愛を返さないと。


「俺も…華織がいて良かった。友達も出来たし」


俺は、華織経由で成り立っているんだろうなあ。


しみじみ。



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