手を伸ばせば、届く距離まで。



でも、圭も気付かないまま、卒業してしまった。


一番寂しかったのは…愛桜


君だったんだな


「…ごめんな。力になれなくて」


「いや、真樹も私も一緒だ。真樹だって、華織さんが好きだろう」


「…まあな。けど今は、華織も圭も、同じくらい好きなんだ」



別に、愛さなければ良かったなんて思わない。


多分俺は、ずっと初恋を想い続けるだろうから。



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