手を伸ばせば、届く距離まで。



そしてキスだけでは飽きたらず、華織を軽く胸に引き寄せる


あ、シャンプーの匂いがする


「行ってきます、華織」


「ぃ…行ってらっしゃい…」


華織を離し、玄関の扉に手を向けた時にはもう


華織はにへらと笑い、照れていた。


…実に分かりやすい妻だ。


「あっぷーぶー!」


「お、悠生。行ってきます」


「いっおー」え?良いよ?



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