手を伸ばせば、届く距離まで。



――――――



帰り道。


じゃんけんに負けた華織が、ふてぶてしそうな顔で、


「女にパシリなんて、信じらんな~い」


と、悪あがきしていた。


真樹は勝利に満ちたイタズラな顔で、ジュースを依頼。


次に、俺のジュースは何かと聞かれた。


「…いや、自分で払うよ」


やっぱり、女に払わせるのはな…。



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