手を伸ばせば、届く距離まで。



パタパタと、先に華織がリビングに飛び込む。


続いてのんびりと入った。


「わ」


これは…。


「おねえちゃん、せんたくが分からないよー」


一応は山積みにされている服、トオノが持つ洗濯物。


華織の、好きな本たちはホコリをかぶっている。


というか…


リビングにふさわしい有様ではないな…。



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