手を伸ばせば、届く距離まで。



背を丸めて、トオノと同じ目線になる。


トオノは姉の華織を確認。


俺の耳に、声を流した。


「おねえちゃんを、よろしくお願いします」


「ブハッ」


な、なんか心臓が飛び出るかと思った…!


待てよ。状況整理。


「…え?」


やっぱりワカラネ。


トオノは「もーっ」と肩を叩いた。痛い。


「おねえちゃんと、けいは、あいしあってます!でしょ?」



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