手を伸ばせば、届く距離まで。



「さ。まずは片付けするかぁー」


トオノ。


ありがとう。俺は、少なくとも嫌われてないと、知れたよ。


少し、自信が持てるかな。


背伸びをして、山積みの服をとり畳んでいく。


トオノもとなりで手伝い始めた。


そしてその間、華織は洗濯物とキッチンを整理。


それが整った頃には、山積み服もきちんと折られていた。



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