手を伸ばせば、届く距離まで。



すっかり俺の家に馴染んだ真樹は、サッパリとした言動で、俺の家族とも馴染んでいる。


仕度を済ませた俺は、玄関を出た。


朝から元気に笑う、真樹。


ああ、やっぱり華織の彼氏なんだ、と思った。


「行こう」


俺は昔と変わらぬまま。


周りを羨み、華織を愛するばかりの嫌な日々。



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