手を伸ばせば、届く距離まで。

□信じたいもの




テストが間近に迫っていた。


「………………。」


この沈黙は真剣だからなのか、他の理由があるからか。


俺は、ノートから目をはなした。


ほぼ同時に、華織は机に頭突きをする。ゴッ。


「…真樹?」


ただ、真樹だけ。


真樹だけが、止まらずに勉強を継続している。


いや…話したくないからか?



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