青空ペダル




「サボりじゃない。3限目は出て来た」


「午後の授業は?」


「出ない」


「だから、サボりだろ?」


「うん。って、痛い!!!」

いきなりデコピンが飛んできた。
ぶつかったとこに思いっきり


涙目になりながら、雅を睨むとため息が聞こえた来た



「はぁ、サボんなよ。学校に失礼だろ」


まただ、もう毎日の様に聞いているこの言葉。もう、慣れたけどやっぱり嫌だ



「失礼も何も、行きたくて行ってるわけじゃないもん」


下を向くと膝の上で拳を握り締める
そんなあたしを見て、フッと笑うと頭に手を置いて雅は言った



「ま、いいや。それより、昼飯食ったか?」


視線を合わせるようにしゃがむと、優しく笑う。
ちょっと、気まずくなって視線を反らす


「うん、食ってない」


「あはは、どっちだよ。作ってやるから一緒に食べよう」



髪をくしゃくしゃと撫でられて立ちあがる


「う、うん」


同じように立ち上がると側に置いてあった自転車の後ろに乗る



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