青空ペダル
「なぁ、お前。生きてる?」
10分位過ぎた時、頭上から声が聞こえて目を開ける
そこには、不思議そうに私の顔を覗く一人の男性が一人私の横に座ってる
「え、誰」
咄嗟に出た言葉は、普通の言葉だった
「何やってんの?風邪引くぞ」
起き上がりその場に座り直すと男も私の隣に座る
「いや、別に平気です」
安眠を邪魔された事に少し苛立って、素っ気なく言う
「お、そか。なら、良いだけどさ。
こんな時間に、制服女子が寝てるからちょっと心配になって」
何も答えない私に視線を向け言うと最後に
"サボりか?"と聞いてくる
ちらりと視線を向けると、にやりと笑う男
「いや、サボってないです」
「んじゃ、何やってんだよ。」
「お昼寝タイムです」
「だから、サボりだろ」
「はい、サボりです」
私の返答に、あははと笑う。
な、失礼な奴だな…
「はは、そっか。サボりかぁ。青春だねぇ」
真っ直ぐ河原の方へ視線を向けて言う。
私はそっぽ向いて膝を抱える
少しの沈黙が流れた後に男が話し始めた