青空ペダル




「昼飯食ったか?」

「はい?」


今一理解できません。すいません
首を傾げるあたしに視線を向けてもう一度言う


「昼飯、食ったか?」


あぁ、お昼ご飯かぁ。
そういや、朝もまともに食べてないなぁ


そんな事を思った瞬間


"ぐぅ~"


お腹がなった。
余りの大きさに男も私も目を丸くする


「ぷ、あはははは!ちょ、おま…大丈夫か?」


笑われた…笑われた…見ず知らずの奴に
つか、心配してんのか馬鹿にしてんのかどっちだ…

怒りと一緒に恥しさがこみ上げて来る
涙目で男を睨むとそっぽを向いた


「はは、ごめんごめん。なんならさ、一緒に食おうぜ?」

謝りながら立ちあがるとそう言った


「ほら、行こう?それともなにか?他の奴にその腹の音聞かせるんか?」


「なっ///!」


顔を上げると手を差し出しながらニヤリと笑う男
一瞬考えて、手を握り返した



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