そしていつかの記憶より
13話
今日は休日。
たまには気分転換に町に出て、猫のエサやら缶詰やらを買いに来た。
「あれ、珍しい。アンタがこんなとこに居るなんて」
ふいに聞こえた聞き覚えのありすぎる声に、俺は振り向く。
そこには紙袋をぶらさげた、少し機嫌の良い桜井が立っていた。
「よぉ、お前も一人か。休日に一人で買い物なんて寂しい奴だな。」
「アンタも同じじゃない。っていうか一言多いってよく言われるでしょ?」
そんなこと言われたことないが。
「アンタは何買いに来たの?」
「猫のエサ」
「そういえば・・、まだサークルの裏で飼ってんの?」
昔はよく、俺といつかで世話しているのを桜井は見てたっけ。
「まぁな」
「飼い主、やっぱり見つからないんだ」
「ああ・・卒業までに見つからなかったら俺ん家で飼うよ」
そう言うと、桜井は嬉しそうに笑った。
「木原、これから暇ならアタシに付き合ってよ」
「あ?・・・いーけど、どこ行くんだ?」
桜井は手に持った紙袋を見せ付けて、
「買い物に決まってるじゃない。アンタ荷物持ちね」
「マジかよ・・・」
桜井は俺を便利な後輩かなんかと勘違いしてないか・・・?
「ま、暇だからいーけど。」
俺が承諾すると、桜井は嬉しそうに俺の腕を引っ張った。
たまには気分転換に町に出て、猫のエサやら缶詰やらを買いに来た。
「あれ、珍しい。アンタがこんなとこに居るなんて」
ふいに聞こえた聞き覚えのありすぎる声に、俺は振り向く。
そこには紙袋をぶらさげた、少し機嫌の良い桜井が立っていた。
「よぉ、お前も一人か。休日に一人で買い物なんて寂しい奴だな。」
「アンタも同じじゃない。っていうか一言多いってよく言われるでしょ?」
そんなこと言われたことないが。
「アンタは何買いに来たの?」
「猫のエサ」
「そういえば・・、まだサークルの裏で飼ってんの?」
昔はよく、俺といつかで世話しているのを桜井は見てたっけ。
「まぁな」
「飼い主、やっぱり見つからないんだ」
「ああ・・卒業までに見つからなかったら俺ん家で飼うよ」
そう言うと、桜井は嬉しそうに笑った。
「木原、これから暇ならアタシに付き合ってよ」
「あ?・・・いーけど、どこ行くんだ?」
桜井は手に持った紙袋を見せ付けて、
「買い物に決まってるじゃない。アンタ荷物持ちね」
「マジかよ・・・」
桜井は俺を便利な後輩かなんかと勘違いしてないか・・・?
「ま、暇だからいーけど。」
俺が承諾すると、桜井は嬉しそうに俺の腕を引っ張った。