俺のクラスの苦手な男女!?
「これ食べれるかな?」

持ってきたのは、カップケーキ。

「なんだ?」

「昨日、焼いたんだけど・・・元々苦いお菓子って知らなくて・・・」

「ふっドジ」

「そんな事いうなら、あげないよ?」

「悪かった悪かった」

「じゃあ、どうぞ?」

「サンキュ」

貰って一口口に入れてみる。

ほろ苦い味だな。

俺にはちょうどいい味だ。

「どう?」

ドキドキした顔で、味を聞いてくる梓。

「うん美味いよ」

「ほんと!? よかった  もし、よかったらまだあるからもって帰ってくれない? ってそんなにいらないか」

「いや いいなら、貰う」

本当に、カップケーキは美味しかった。

「っていうか、実家どこなんだ?」

「ん、N市」

「って、めちゃくちゃ近いじゃねぇか」

「うん」

「じゃあ、何で一人暮らしなんか・・・」

「あたしね、・・・いらない子なんだ」

って、やっぱり寂しそうな顔をした。

「えっ」

「お父さんが、早くに死んでお母さんは再婚したんだけど新しいお父さんとの間にできた子にばかりね・・・」
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