俺のクラスの苦手な男女!?
それが、とても嬉しく思えるあたし。

休憩は10分ある。

「なぁ、梓」

「ん?」

「1one1しようぜ」

要の突然の誘い。

「いいよ」

皆を見てて体を動かしたくなったあたしは、要の誘いを受けた。

「最初は、俺からな?」

「うん」

久し振りだけど、体が感覚を思い出す。

男子用のボールってことと、バッシュ(バスケットシューズ)じゃないのが、残念だけど。

「行くぞ」

「うん」

要の動きを読みながら、こちらも動く。

でも、要の攻撃は単純でまっすぐ。

だから・・・

「あっ」

あたしは動きを読みきって、ボールをはじいた。

そのボールで今度は、あたしがゴールを狙う。

でも、やっぱ体の大きさが違うから動きにくい。

そこであたしは、大きくフェイントをかけて走ってシュート。

シュートは入ってくれた。

「「「おお~~~!!」」」

歓声が上がる。

振り向くと皆がこっちに、注目していた。

恥ずかしい\\\

「すごいね梓ちゃん 元バスケ部?」

大輝先輩が聞いてくる。

「はい」

「相当うまかったんだね 要を抜けるなんて」

「いえ・・・」

「じゃあ、そろそろ練習開始」

今考えるけど、顧問の先生は?
< 8 / 14 >

この作品をシェア

pagetop