生まれ変わってもキミが好き【完結】
重たい扉を閉めた途端。
膝が、崩れ落ちた。
その場にうずくまる。
制服の袖を噛んで、口を塞いで。
泣いた。
声を殺して、泣いた。
ねえ、神さま。
どうしてあなたはあたしに、前世の記憶を与えたの?
こんなに辛いなら、ただただ辛いだけなら。
こんな記憶、いらなかった。
前世なんて、知らずにいたかった。
恨む相手が神様しか見つからなくて。
あたしは涙が止まるまで、延々と神様を責め続けた。