生まれ変わってもキミが好き【完結】


「あ。……もしかして、今日デート?」


「はっ!?」




おそるおそる聞いたら、びっくりした顔をされた。


だって、やっぱり、ね。

いつもより服装に気合いが入ってたら、デートなのかなって思うじゃん。


少なくともあたしの周りの女子は、彼氏ができたりすると、絶対そうなるもん。




「なーに勘ぐってんだよ? からかうつもりか?
残念だったな。今日は同窓会なんだ。服装にうるさい、アパレル系の仕事してる奴がいるから、ちょっとがんばっただけだよ」


「どう、そうかい……」


「たまにやるんだ。中学のな」




ドクン。


心臓が跳ねた。



中学の同窓会って、それってつまり……。




「そ、それって、同じクラスだった人たちと、集まるってこと?」


「いや。今回は色んなクラスが混じってるな。わりと仲良かった奴らだけで、居酒屋でやる小さい同窓会。全クラス集まるでかいのもあるけど、俺は今回みたいな小規模の飲みの方が好きだな」


「混じって……」


「って、なんでんなこと聞くんだよ? お前らが同窓会するのなんて、まだまだ先の話しだろーが」




不思議そうに聞かれて、あたしは「今後の参考に」って、冗談にして笑っておいた。


だって、聞かずにはいられなかったんだもん。


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