生まれ変わってもキミが好き【完結】
絞り出されたように出てきたその言葉に、息をのんだ。
ちがう。
それはちがうよ、芽衣子。
全然、ちがう。
「あたしがリンを、殺したんだ……っ」
ようやくいま、親友があたしの死に責任を感じて、どうしようもない苦しみに苛まれていたことに気がついた。
さっきまで止まりそうにもなかった涙が、サァッと潮が引くように、体の奥底へ戻っていく。
どうしよう。
どうしよう。
そうだったんだ。
この14年間、ずっとあたしは、大切な親友を苦しめてたんだ。
あたしが死んだのは、芽衣子のせいなんかじゃないのに。
あたしが死んだのは、全部自業自得で。
意地張って、芽衣子に当たって、勝手にイライラしていたバカなあたし自身のせい。
それなのに、芽衣子はずっとずっと、
あたしの死をあの細い肩に乗せて、生きてきたんだ……。
指先からゆっくりと、震えだした時。
「それはちがうよ、辻」
『るいち』の、落ち着いた声が強く響いた。