生まれ変わってもキミが好き【完結】
「あいつが死んだのは、俺のせいだ」
「黙れよ日下。リンと最後に話したのはあたしだ」
「でも、あいつと先に言い合いをしたのは俺だ。あの時ケンカなんてしないで、一緒に帰っていれば……。いままで何度、そう思ってきたか。あの時に戻りたいと思ってきたか、わからない。
いまでもずっと、後悔し続けてる」
『るいち』……っ!
もう1度、引いていった涙が戻ってくる。
「あたしだって、同じだ……」
「そうか。だから、俺らは同罪なんだよ」
なんてことだろう。
あたしは2人の大切な人を、後悔させ続けてきたんだ。
あたしがバカだったせいで。
大バカだったせいで。
「も、もうやめろよお前ら」
「そうだよ。責め合って、傷確認し合って、どうするの」
「飲もうぜ、ほらっ」
重苦しくなった雰囲気を払うように、友人たちが声をかけ合いはじめる。
お店に、賑やかな喧騒が戻ってくる。