生まれ変わってもキミが好き【完結】
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次の日。


2限目が数学の授業で、予想していた通り、授業が終わってすぐ、日下先生に呼ばれた。


ひと気の少ない廊下まで来て、立ち止まった先生に、厳しい目を向けられる。




「ごめんなさい!」




日下先生の目を見た瞬間、あたしは勢い良く頭を下げて、そう叫んだ。



何か言われる前に、とりあえず謝る!


これが一晩中悩んで出した、結論だった。


先に謝っておけば、ちょっとは相手の怒りなんかが弱まるんじゃないかという、浅はかな考えから出たんだけどね。




「そのごめんなさいは、何に対してだ?」


「う。そ、それは……」




うん、甘かった。


つくづくあたしは、読みってやつが甘いみたい。



『まずそもそも読めてないし』


なんて、呆れる清春の声が聞こえる気がするよ。

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