生まれ変わってもキミが好き【完結】
+.* 親友の温度*.+
放課後。
教室掃除の清春を待っていようと、廊下の窓からよく晴れた空を眺めていたら。
別のクラスの女子集団が、あたしの後ろを通る時に、気になることを話していった。
「校門のとこに、ヤンキーみたいな女の人がいるらしいよ」
「なんかね、ド金髪の派手な女なんだって」
「こわー。高校生とか?」
「それがもっと大人なんだって」
んんんっ?
ヤンキーみたいな、金髪の、派手な大人の女って……。
ふふふっ。いやいやいや。
まさかね、そんなわけないよね。
そんなわけないと思うけど……気になる!
あたしは勢い良く教室のドアを開けた。
「清春! ちょっと用事思い出したから先帰る!」
「はっ? 用事ってなに……凛!?」
「お先―!」
こんな風に勝手に帰ったりして、また清春の機嫌が悪くなるかもしれない。
でも、動かずにはいられないんだ。
ごめん、清春!