生まれ変わってもキミが好き【完結】
2人してベッドの上で身悶えた。
うあ~痛すぎる!
「痛い。凛……バカ?」
「う~っ。清春が驚かせるからじゃん!」
「いや、寝てるのかと思って」
だからって、音もなく近づかないでよ。
っていうか、入る時ノックすらしてないよね。
いつものことだけど、何回言えばノックしてくれるんだか。
「凛?」
文句を言おうとしたのに、清春があたしの前髪をよけて、ぐっと顔を近づけてきた。
あまりの近さに体をうしろに引いたら、むっとした顔をされる。
「泣いたの?」
「な、泣いてないよ」
「じゃあなんでそんなに目が腫れてんの」
しかるような口調に、あたしの方がむっとしてしまう。
清春の手を払って、そっぽを向いた。
「目に砂が入っただけだし!」
「はあ。またそんな嘘つく」
「う、嘘じゃないもんっ」
タオルを奪い返して、顔を覆い隠す。
小さなため息が聞こえてきたけど、知らんぷりした。