生まれ変わってもキミが好き【完結】
それは、昨日よりもはっきりとした、拒絶だった。
初めてだった。
こんな風に、清春に突き離されたのは。
なんでそんな、他人を見るような目であたしを見るの?
ショックだった。
ショックで、悲しくて、寂しくて、耐えられなくて、裏切られたように感じて。
気づけば、握りしめていたタオルを、清春の顔に投げつけていた。
ありえないよね。
先に裏切ったのは、あたしなのに。
「関係ないよ! 清春が誰と仲良くしたって、全然気になんないし!」
「……そうだろうね」
「だ、だから清春も、あたしがどこで何してたとか、いちいち聞いてこないでよね! 清春には、関係ないんだから!」
どうして。
なんであたし、これっぽっちも思ってないことを、口にしてるんだろ。
関係ないなんて、思ってない。
全然思ってないのに。
清春が、あたしから、離れていこうとするから……。