生まれ変わってもキミが好き【完結】
「飲みモノをぶくぶくすんな。まだその癖直ってなかったのかよ?」
「……いま芽衣子に言われて初めて気づいたよ。
そういえば前世でも、芽衣子によく怒られてたっけなあ」
「給食の牛乳でまでやってたかんなあ、リンは。まさかいまでもやってんのか?」
「たまに……」
正直に言うと、呆れたように笑われた。
いまはそういうの、注意してくれる人がいないからなあ。
叱られるのが、なんだかとても嬉しいよ。
芽衣子の傍はとても、気持ちがいい。
「『るいち』から、芽衣子の方になんか連絡あった?」
「1回だけ、電話がな。おまえとのこと聞かれたけど、ただなんとなく話したくなっただけって、誤魔化しといたよ。こうやって会ってることも言ってねえ」
「そっか~」
「……もしかしてさ、日下の奴、なんとなく気づき始めてんじゃねぇ?」
難しい顔をしてそう言った芽衣子に、あたしは目を丸くする。
日下先生が、気づき始めてるって……。
「どういうこと?」