生まれ変わってもキミが好き【完結】
言っても、いいんだろうか。
前世から続く、この想いを。
素直に、心のままに、伝えてもいいのかな。
『るいち』は困らない? 拒絶されない?
あたしがあたしだって伝えた時、
『るいち』の笑顔以外の表情を見るのが、すごく怖いんだ。
「ありがと、芽衣子。でも、まだ覚悟できてないんだ。……ごめん」
「謝んなよ。ただ、あたしはリンの味方だってことを言いたかったんだ」
「あたしの、味方?」
「そう。日下でも、日下の女でもなくて。あたしはリンだけの味方だ」
ニカッと歯を見せて、芽衣子は笑った。
心強い親友の応援に、あたしも自然と笑顔を返す。
生まれ変わってまた、芽衣子に出逢えてよかった。
あの同窓会の日、思いきって会いに行って、本当によかったよ。
芽衣子に会えていなかったら、きっとあたし
いまごろ独りきりで、潰れてた。